第十五話 「都木渚沙登場!」
2024年某日
ーー私は何をしたいんだろう??ーーー
見知らぬ人、建物が立ち並ぶ東京の大都会に1人の女の子がいた
都木渚沙(ときなぎさ)だった。
愛媛出身の彼女は漠然と有名になりたい!という気持ちをもって上京をしてきた。
しかし半年ほど経ってもまだ何者にもなれていない自分に焦りを感じていた。
ーーはじめまして!MORE*の紫色担当でデビューしませんか?ーー
いきなり届いたスカウトの連絡。興味本位で受けた面談でスタッフから言われた言葉に自分の未来を本気で考えてみた。
昔から人前で何かをするのは好きだった。誰かを笑顔にするのも好きだった。
アイドルという職業がもしかしたら私の進む未来(みち)なのかもしれない。
ーー渚沙さんのような方を本気で探していました。ーー
具体的に教えられるMORE*の未来、自分が期待されている役割
その言葉1つ1つに期待で胸を躍らせている自分に気がついた。
もし違う未来があるとしたって
私はここでキミを待つよ
正解なんてわからない!だったら選んだ道を正解にしよう!
都木渚沙のアイドル人生がスタートした!